【5月のバラ管理】早くも枝葉が密集|かなり遅いけど「不要な芽」を摘んでみた

春のお手入れ

わたしは庭に植えてあったバラの苗木を鉢に植え替えました。その際、不要な枝を大胆に剪定。そして春になると新芽が芽吹く様になりました。どうやら鉢上げは上手くいった様です。

そして「上手にバラを咲かせるための条件」として、不要な芽をつむ必要があるそうです。でもどれをどうすればいいのか?分からない人もいることでしょう。

今回わたしは、「芽かきに適した時期」を逃していることを後で知りました。それでもまだ間に合いそうなので、やるだけやることにします。

そもそもバラは「芽かき作業」が必要だった

春になると何も無かった枝から新芽が芽吹いてきます。そして基本的にバラは、1つの節から3つの芽が出る性質をもっています。

その3つ出た芽の内の、真ん中の芽を残し、両脇の芽は全部摘み取ってしまう。この作業を「芽かき」といいます。枝に成長する前の段階の、まだ小さな芽の内に摘み取ることが、バラ栽培の習わしとなっていました。

芽かき作業は、新芽が芽吹く時期が適期。わたしが暮らす地域では3月あたり。今回わたしは、5月3日の時期外れではありますが、成長してしまった芽(枝)を摘み取ることにします。

バラの「芽かき」ではなく「枝かき」をやってみた

▼2月上旬、当バラの木を鉢上げした直後の画像。

>>庭に植えた元気ないバラを鉢に植え替えてみた|復活を望み初挑戦

2月にバラの鉢上げ

鉢上げ後日、太い枝2本を残し、細い枝は剪定しています。

▼5月上旬の様子。2ヶ月と22日後。

何もしてないので、新芽は自由に成長してしまいボサボサに。このままでは良くないそうなので、今回知った芽かき作業の知識を基にやってみることにします。

【バラの芽かき作業のポイント】切り口に触らない

芽かき作業のやり方のコツは、

  • 芽の付け根に指を添え
  • 軽く押すように力を入れてかき取る

この時のポイントは、切り口からの雑菌侵入を防ぐため、切り口を触らない様にすること。わたしの場合はすでに芽は枝化していたので、かき取れるのか微妙でした。

かなり分かりづらいと思うけど、1つの節に3つ葉が生えていた。

結果、真ん中の枝を残し、両脇の枝を摘み取りました。少し力んで枝をねじって引っ張ると、枝元から綺麗に取れてくれました。他の枝も同じ様にむしり取ってみます。

枝の成長によって取る枝を考えた

すでに成長が進むと、同じ節から生えた3つの枝葉の成長にちいが出てきました。本来は真ん中を残すのがセオリーですが、実際その3つの成長ぶりを見てみると、必ずしも真ん中の枝を残すことがベストだとは限らない気もします。

理由は、3つの枝が互いに相手の枝を避けようと成長してしまったからです。たとえば3つの内の1つの芽が、真ん中よりも上にあるとしたらどうでしょう。

上の葉が邪魔になって、真ん中の葉に光は当たりにくい状況です。そうなれば上の葉が必然的に大きくなってくる。それなのに真ん中の葉を残すことにこだわる必要はるのでしょうか?

なので今回迷いましたが、「より生育した枝」や「枝の伸びた方向」によって、残す枝を独自に選別しています。

光の加減で分かりづらいけど、3つの枝が生えています。

3つあるうちの、よさそうな芽を1つを残し、あとの2本を取り除きました。

▼この春に生えてきたベーシャルシュート(株元の方から生えていた新枝)も千切ってさっぱり。

正直いうと、どの枝を残した方がいいかが分からず迷いました。今後の成長を予想しながらのお手入れ。そういうのもバラ栽培の楽しみだと思います。

シュートは切れない方がいい?

後で理解しましたが、その年の春になって、新しく伸びた枝(シュート)をカブ元から、切らない方がよかったと思いました。なぜならシュート更新とは、次の主要な枝になる次世代の担い手だからです。

そして株のエネルギーをたくわえるには、出来るだけたくさん葉をつけた方が、光合成の恩恵を受けられます。

バラの成長のため余計な「不定芽」もつみ取る

バラは本来、芽が出る場所意外から芽が出ることがあったりします。この現象を「不定芽」というそうです。このままにして置くと栄養が足りず、全ての芽の成長に悪影響。そんな時は、枝の先端の芽を残し、それ以下の芽は全て摘み取ってしまいましょう。

バラ不定芽

▼株元から2つに分かれた枝の内の別の枝。

当バラの苗木は、アルファベットの「Y」 の様な形になっています。上の画像の枝から生えてくる葉は、先程の枝とは違ってひ弱な感じ。枝に成長せず。とりあえず、一番上の葉だけ残して、それ以下の複数の葉は摘み取っています。

「この枝を残した方がいいのか?」それとも「根元から切った方がいいのか?」とりあえず様子をみることにしました。その後、害虫の住処になっては困るので、株元からノコギリを使って切っています。すると株元からベーサルシュートが生えてきて、いい感じの枝に成長しています。

株元の葉も除去

株の内側から芽が出てきたので、思い切って摘むことにしました。

以前、地植えしてあった他のバラの木のカブ元から、台木として使われていたイノバラが成長し、悲惨な経験をしています。伸びた枝にトゲがない場合は、バラの芽ではない可能性があります。

バラが芽吹く時期の古い枝切りは避けた方がいいのか?

左の枝は元気がありません。恐らく役目を終えた枝なのでしょう。そうはいっても植物を剪定すると、その修復に養分が取られます。なのでもっと葉が生い茂るまで、枝はこのまま残して置くことにしました。先ほどもいいましたが、後日この枝は切っています。

バラの芽かき枝かき作業の終了

枝葉を芽かき枝かきしたお陰で苗木はさっぱりしました。これで必要な場所に養分が行き届くことでしょう。そして葉の密集も減ったので、虫や病気対策にもなったかな。

今日のMEMO

実際に枝かきをしてみた感想は当然ですが、枝が小さく柔らかい内の方が、芽かきしやすく、枝が伸び成長する程、枝を千切りづらく、芽かきし辛かった。もしもっと早い段階で芽かきしていれば、もっと早い成長を見せてくれたのかも知れません。来年は適正な時期に芽かき作業できそうなので、今後の成長が楽しみです。

関連記事一覧