秋バラの新苗で挿し木|10月上旬に開始

バラを増やす

わたしは今年の夏、挿し木を2度やってみましたが全て失敗。新苗や鉢上げしたバラの枝を使うので葉も少なく、条件にあった枝がそろいません。10月上旬になり、やっと枝葉が、それらしい状態に育ちました。こりずに3度目の挑戦です。

>>バラ・フラゴナール挿し木に失敗|6つの可能性
>>夏にバラの挿し木に挑戦の結果|9月でも発根せず

バラの挿し木|それぞれの条件

挿し木に使う枝について

まず肝心なのは、バラの挿し木用としての条件を満たす穂木(枝)を用意すること。

  • 病気がでてない、健康なもの
  • 開花中か、蕾がほころびかけた枝
  • 太い枝より、直径2~5mmで充実した枝
  • 若くてやわらかい枝や、実をつけた枝は発根しにくい

とわたしが購入したバラ栽培の本に書いてありました。今回、穂木については、何とかよい条件を満たすことができましたが、「若くてやわらかい枝」については微妙です。

挿し木に適した時期なのか?

そしてバラの挿し木を成功させるには気温も肝心です。5〜7月・9〜10月辺りがセオリーになっています。今回さし木するのは10月上旬。知っての通り、地球温暖化で季節の節目も変化しています。なので必ずしも「さし木は10月まで」とは限らないと思うし、工夫次第で発根する条件は作れると考えました。

四季咲き性の新苗を挿し木|2022/10/08〜

挿し木したくても、肝心のバラが少ないので、穂木を用意できなかったけど、10月上旬になり、やっと条件がそろいました。

挿し木するバラ|ハリーエドランド・ローズオオサカ

今回挿し木する薔薇は、ハリーエドランドとローズオオサカです。このバラは今年の春に購入した新苗。秋になって初めて開花させました。

>>バラの新苗が10月に開花|剪定の位置や冬に向けて

挿し木当日の天気

挿し木する時間帯は、気温の低い朝夕がベターですが、今回わたしは事情があり、お昼前となりました。けど秋ということで気温は21℃。雨も降らない、よい条件かと思います。

バラの枝を切って穂木を用意

2種類のバラから、それぞれ穂木を用意します。前回花がら切りをしたときに、5枚葉が残るように切っています。

つい数日前まで、葉はまだ赤い色を帯びた若葉でしたが、なんとか硬くなりました。ちなみに枝は斜めに切ると、雨水が溜まらなく、バラにとって良いそうです。

穂木を水に浸す|葉の一部を切る

切り取った穂木を水に浸します。5〜30分浸すなど、時間はそれぞれの様ですが、最低でも1時間以上は浸した方がいいと個人的には思います。ちなみに前回は30分で失敗しています。

ハリーエドランドは長い枝が取れたけど、ローズオオサカは葉と葉の間隔せまいので、短い枝しか取れなかった。土から枝が抜けたりズレたりするのが心配です。

葉から水分の蒸散を少なくするために、葉の一部を切りました。どの程度切ればいいのか?は不明。いままで2回とも、葉を切らなかったので、今回は切ることに。

当日わたしは、午後から用事があり、帰宅が遅い時間になってしまう。そして外に置くと、雨風や猫の行動が心配です。室温20℃湿度63%と好条件ということで、穂木たちは部屋に置き、作業は翌日へと持ち越すことに。念の為、葉が水に触れない様、日差しが当たる様な状態に。結果的に穂木を水に浸したトータル時間は20時間でした。

穂木から挿し穂をつくる

穂木の先端を、よく切れるハサミやカッターなので斜めにカット。わたしは買ったばかりで切れ味のいい芽切りバサミを使用。

20時間も水に浸け置きしたので、枝の先端が黒くなっていました。

切り方は、8対2の割合で、Vの字にカット。(取り忘れにて切る前の画像とは別の穂木を撮影)

挿し木用の土を用意

今回使った挿し木用の土は、前回8日間、挿し木として使用してから13日経過したものを、そのまま使うことに。土はしっかりと乾燥しています。

土に水をかけて湿らせて置きます。そして挿し穂が刺さる様に、割り箸などで事前に穴を開けておく。わたしはドライバーで穴を開けました。

今回もルートンを枝先につけました。あまり意味がない話もあったけど、せっかくなので。

刺し方のコツというか、気をつけたことは、穴を大きめに開けて、枝先を土に刺してから、指でギュッと穴の隙間を埋める様に土を固めたこと。せまい穴をこじ開ける様に枝をグリグリすると、枝の切り口の細胞が傷つくし、せっかく付けたルートンも落ちてしまいそうだから。

今回も水を張った深めの鉢皿にポットを浸すことにしました。秋ということで、朝晩の気温も15℃を下回る時間帯も出てきます。これでいいのか未知数です。

挿し木バラを置く場所

挿し木当日の気候は曇り・気温16℃湿度76%。最高気温は22℃。この日の夜は雨。風も強い感じです。秋のこの時期なので、とりあえず部屋の中に置くことにしました。

セオリーでは半日影と言われていますが、ネット検索した結果、「直射日光でも成功した人」や、「日の当たる場所がいい」と言う話もありました。時期も秋なので、カーテンを半開きにして日光浴させることに。

葉が多い気がしたので、白いポットに挿したローズオオサカの葉先を追い切りました。

これからの一週間が勝負。そして前回の挿し木では、2ヶ月経っても発根しなかったので、どうなるのかは分かりません。

今日のMEMO

今年2回とも挿し木が成功できなかったのは同じ品種でした。今回は別の品種であることと、比較的、よい条件の穂木を用意できたので、期待が高まります。

▼続きの記事。
>>バラの挿し木は秋からでも出来るのか?

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