バラの木の根元に盛られた木くずの正体|害虫対策

病気と害虫

バラの木の根元に、こん盛りとした、おが屑(おがくず)の様なものがあったとしたら、それは害虫の仕業です。早急に対処しましょう。

カミキリムシが木に穴を開けていた

バラの木の根元に、モコモコと盛られたものがあるとしたら、それはカミキリムシの幼虫の仕業です。これは、カミキリムシの成虫がバラの木に卵を産みつけて、それが孵化(ふか)し、幼虫となって木の中に穴を掘る際に出た「おが屑・糞」です。調べによれば、1〜3年間にわたって幹の中をトンネル状に食害します。

今回、我が家のつるバラも被害にあいました。このまま放って置くとバラの成長によろしくない。専用の殺虫剤があったので、早速カミキリムシの幼虫を撃退してみます。

カミキリム専用の殺虫剤で撃退

バラの木の根元に木屑を発見|2022/10/08

今回、カミキリムシに襲われたバラはつるバラ。「羽衣」という品種です。このバラは、庭に植えていた頃の以前にも被害にあっていて、指が入りそうなサイズの穴が元々空いていました。

ある秋の日、何気にバラを偵察してみると、木の根本に木屑を発見。カミキリムシかどうか?を確認するべく、掘り出された木屑を平にし、後日どうなっているのか?待つことにします。

木はまた掘られていました。奴は中にいます。木の根元の茶色い物体は、カミキリムシがバラの木に穴を開けたときに出た削りカスを外にかき出したもの。

バラにカミキリムシ発見

実はこの日の3日前、当つるバラの近くに置いてある別のバラの枝にカミキリムシを見つけていて、殺虫剤で始末していました。気になって見回りして、カミキリムシに襲われていることが分かったのです。毎日の観察は、必要な習慣ですね。

元気がないバラは何らかのサイン

実は、このつるバラは、夏辺りからほぼ成長が止まっていました。剪定の仕方を誤ったのか、猛暑のため休眠したのか、正確な原因はわかりません。カミキリムシに根が食害されるとバラの元気がなくなるそうですが、これ以上バラを弱らせないためにも早めの対策が必須。

殺虫剤で幼虫を退治|2022/10/12

木の削りカスをかきわけると、以前に開けられた古い穴が見えました。とりあえずこの穴目掛けてスプレーを噴射することにします。

今回、使うのは、『カミキリムシ幼虫退治』という殺虫剤。ホームセンターで買いました。使い方は蓋に付属されている細いノズルをセットして、虫がいるであろう穴目掛けてスプレーを噴射します。

穴にノズルを挿入してみたけど、深い穴の想像とはちがい、それらしき穴が見当たりません。おそらくカミキリムシの成虫が木に卵を産みつけて間もない初期段階だと思われます。というのも実は以前、我が家の生垣がカミキリムシの被害にあったことがありました。

カミキリムシの被害にあった体験談

ある日、庭の生垣の根元を見てみると、スズメバチの巣の様な何かを発見。試しに棒で突っついてみると膜は破れ、中から指が入るほどの大きな穴が空いていました。深さを測るべく、針金を入れてみると、20cmは入ったと記憶しています。

そして後日、偵察して見ると、また同じ様に木屑で作られた丸い蓋がされていました。なので今回の穴のサイズがせまいことを考えると、まだ産まれたての幼虫だと言えるでしょう。ちなみにこのときは、キンチョールを穴の中にスプレーし、水を流し込んで、棒でふたをして始末しています。(画像は当時のものを使用)

話を戻します。当つるバラの場合、穴が小さ過ぎて、開けられた穴がわかりません。手探りで適当に陥没した辺りにノズルを差し込んでスプレーを噴射しています。液が木に反射して外に飛び出してくるので、目を保護するアイテムを使う方が無難です。わたしはメガネとマスクをして作業しました。

スプレー使用翌日|2022/10/13

今のところ、木クズは掘り出されてません。駆除できたのか?まだ分からないので、また様子を見ることに。

スプレー使用後から8日後|2022/10/20

殺虫剤を噴射してから8日経ったある日のこと、当つるバラを観察してみると、残念ながらカミキリムシの幼虫は生存している様子。

8日間は木屑が出てかなったということは、幼虫退治に成功していたと思われます。ではなぜ、また木屑が出てきたのか?というと、おそらく別の場所か、もっと深い位置に産み付けられた卵が孵化したのでは?と推測できるでしょう。スプレーノズルよりも穴が細いので、卵がある場所まで薬剤が届かなかったのかも知れませんね。なので懲りずにもう一度トライしてみます。

カミキリムシの卵の数は?

ちなみに調べによると、カミキリムシは一度に30個の卵を産むそうです。中には200〜300個も産んだ個体もあったとか?考えると恐ろしい。

スプレー噴射2度目|2022/10/21

今回は、新たに購入していた保護ゴーゴルを初めて使うことに。実は以前、スプレー缶に穴を開ける時、不覚にも、中身が飛び出して目に入ったことがありました。しっかりガスを抜いたはずだったけど・・

今回も、それらしき穴をノズルの先を使って探してみたけど、ノズルが入る隙間はなし。なので手当たり次第スプレーを乱射。

「虫トラップ」で害虫を確保

バラに虫がつかない様に普段から薬をつかうことも必要です。ですが、わたしも実際に病害虫予防用の薬をスプレーしたり、散布していました。それでも昆虫は集まってきます。なので実際に手で捕殺する手段も必要でしょう。とはいえ、ずっとバラを見張っているわけにもいきませんよね。そんなとき、水を張ったバケツをバラの近くに置くと昆虫を捕まえることができたりします。

わたしは元々、夏の強い日差しからバラの鉢の部分を守るために、水の入ったバケツを置きました。ところが嬉しいことに、虫トラップになってくれました。この年はカミキリムシを数匹ゲットしています。

ほかの殺虫剤を追加も

つるバラの画像を見てお気づきの人もいるかと思いますが、土の表面にまかれた白い粒々は以前、顆粒タイプの薬剤をまいた状態です。薬の効果が切れていたせいか、効き目がありませんでした。今回つかったカミキリムシ幼虫スプレーの効果を知るために、あえてそれらは使わずに、このまま様子を見ることに。

活力剤で元気注入

意味があるのか?分かりませんが、以前、購入してあったリキダスで元気注入してみました。

今日のMEMO

バラは毎日その様子を観察することで、いち早く変化に気づきことができるので、対応も早くなり、被害が深刻になる状況を避けられる可能性が上がります。

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