バラの病気と害虫予防「ベニカXガード粒剤」使ってみた

病気と害虫

バラに対して病気や害虫対策をしないでいると、何らかの病気にかかったり害虫に襲われます。中には病気に対して強い品種もあるそうですが、そうでない場合は予防が必須です。

今回わたしはベニカXガード粒剤をはじめて使いました。メーカーサイドによると、効き目は1ヶ月。その後の様子などをお伝えします。

「ベニカXガード」は病気と害虫予防の2つの効果をあわせ持つ薬剤

ベニカXガード

一般的なバラ用薬剤は、病気用・害虫用など、2つに別けられています。ところがでベニカXガードは、病気と害虫に対して効果がある成分をふくんでいます。もしそれが本当なら一石二鳥ですよね。

薬の効果の仕組み

ベニカXガード粒剤の効く仕組みはとは、

  • 当薬剤を土にまいてから水をまく
  • するとその成分が流れ出し根が吸収する
  • 薬成分をふくんだバラを食べた虫がコロり

これはオルトランDXと同じ仕組みです。

わたしはバラ栽培の経験は浅いけど、庭管理はそれなりに長いです。庭に大発生したコガネムシなのど駆除としてオルトランDXを愛用しているので、その効果は実証済み。

そしてベニカXガードがすごいのは、害虫駆除にプラスして、「病気」にも効いてしまうこと。

病気予防の成分はBT菌

ベニカX ガードの「BT菌」といわれる成分が、うどんこ病や黒星病の予防になるそうです。

BT菌が効く仕組みとは、

  • 根がベニカXガードの成分を吸収すると
  • バラは「病原菌による刺激だ」と勘違い
  • 植物の防衛本能によって抵抗力が増す
  • 病気に強いバラになる!

このような仕組みになっているそうです。これはよく言われる例えですが、バラのワクチン接種みたいです。そんな訳で新苗の鉢替えのとき、ベニカXガードを土の表面に振りかけることにしました。

>>バラ新苗の鉢替え|肥料少なめの土で失敗しない

害虫被害と病気はあったのか?

実際に当薬剤をまいた3つ苗の様子を記録しておきました。

ローズオオサカ・ハリーエドランド編

ロースオオサカ・ハリーエドランド2022/0613

薬剤をまいてから15日後。上の画像に映る新苗については、害虫・病気、どちらも目立った容姿は見られませんでした。2022年は梅雨が早く明けた年。しかも我が風の丘に雨はあまり降ってません。なので黒星病が発症しずらい条件でもありました。

つづいて22日後。

葉の表面に灰色の模様が・・

2022/0620

そして葉の縁をよく見ると、うどんこ病と思われる白い粉を確認。うどんこ病は、若い葉につくことが知られていますが、薬の効果は完全ではないようです。

とはいえ買った当初からついていた大人の葉に病気は見られませんでした。大人の葉であること以外に考えられる理由は、葉に白い薬剤がしっかりと展着した後が見られました。ちなみにこの2つの新苗は同じお店で買っています。

フリュイテ編

フリュイテ2022/06/13

つづいてフリュイテの15日後。さきほどと同じ日に薬剤を散布してますが、ところどころ葉に黒っぽい模様を確認。黒星病かも知れません。それと葉の色が、まだらに薄くなりました。害虫被害はいまのところ大丈夫のようです。

つづいて24日後のフリュイテ。

2022/06/20

最初に紹介した2つの苗と同じように、新しい葉がウドンコ病に感染したようです。葉の縁がくるっと丸まり、白い粉が吹いています。害虫被害の方も同じく大丈夫でした。

ミニバラ|ローズフォーエバー編

ミニバラうどんこ病画像拡大
ローズフォーエバー2022/0617
バラのうどんこ病に薬を散布

19日後のロースフォーエバー。こちらも購入後に生えた若い葉にうどんこ病が発症したので、その部分を切り落とし、ホースで水を当てから「ベニカXファインスプレー」を吹きつかけました。ここまで薬に頼ってもバラは平気なのでしょうか?

>>「ローズフォーエバー」は初心者でも育てやすいミニバラだった

つづいて26日後。

残念ながら水や薬を使っても、うどんこ病を止めることは出来ませんでした。この後、株から上の枝と葉を、全体の3分の1ほどをがっつりピンチしてから、同じように白い部分を水で洗い流しています。

ちなみにまだ実証してないけど、うどんこ病にかかたら、水を張ったバケツに漬け込む対処法があるそうです。あとでやってみようかなぁ。

ベニカXガードには使用制限があった

結論からいうとベニカXガードをつかってもいい回数は、年4回以内。そしてバラが薬を使いたい時期は3月〜11月くらいです。年4回だと毎月使えない計算になりそうです。スプレータイプの薬剤なども併用しながら使うことになりそうです。

ベニカXガード|2回目の使用

新苗購入からまだ日も浅く、ベーサルシュートから新しい葉がばんばんつく時期なので、またベニカXガードを使うことにしました。残された玉はあと2発。

当薬剤を軽量する目安は「計量スプーン小さじ4杯で約5g」です。今回もわたしは計りが無いので少なめに目分量。

顆粒の薬剤が水に溶けて泡を吹いています。更に画像の右下に注目してみると、我が風の丘に多く現れるチュウレンジハバチらしき害虫の死骸を発見。

ベニカXガードは、虫に対しては効き目バッチリといえそうです。

使用回数が残り2回をいつ使うのか?

当薬剤の年間使用回数が4回以内を厳密に守ろうとすれば、使える回数はあと2回です。なのでいつ使えばいいのでしょう。

まず害虫については最悪は、人の手でどうにかなると思うので問題は病気です。うどんこ病は発症後にも対処できるそうですが、黒星病は予防するしかないそうです。

黒星病はカビの一種なので、多湿の時期に多く現れます。濡れた状態で感染を広める性質があるので、「秋の長雨の時期に入る前〜」辺りに使う方がよさげです。それと試験的に1鉢に対して、当薬剤を毎月使ってみようかな。

薬剤アレルギーの人は注意

殺虫剤や農薬のような物質に対して、アレルギー反応が強く出る人は注意が必要です。何を隠そうわたしはこのタイプ。

キンチョール・シンナー・洗剤や柔軟剤・香水や芳香剤など・・その成分を吸い込むと、くちびるがはれたり、少し気道が苦しくなったりします。もちろん今回紹介した商品や、それに類似する商品もおなじ様な症状になってしまいます。

わたしは毎日、当薬剤をまいたバラの苗を見に行くのですが、そのとき確実にくちびるが腫れてしまいます。マスクをしても同じでした。かなり強い症状が出るくらいのなで、虫が生きられないことがよく分かります。実はそれほど強い薬なんだと、胸に刻んでおきましょう。

今日のMEMO

今回わたしはベニカXガードをはじめた使ったので、別の年に使用したデータがありません。なので、もし使わなかったとしたら、もっとひどい状態だった可能性があるので、今のところは何ともいえない状態です。

アレルギー体質の自分としては、薬剤を使わない栽培法も学んだ方がよさそうです。

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