バラの新苗が10月に開花|剪定の位置や冬に向けて

秋のお手入れ

今年の春にバラの新苗を購入。これまでピンチや剪定を繰り返してきましたが、10月に初めて咲かせてみました。秋の花がら切りや剪定についてもプラスしてお伝えします。

咲いたバラの花は取り除こう

バラは花が咲いた後、「花がら切り」をすることが必要です。理由は様々。

  • 次の芽の発達を促す
  • 実が付かない様にする
  • 病気や害虫予防

バラは枝を切ることで、新たに芽吹き、葉を充実させ、次の花を咲かせることが出来ます。そして花が咲いたままにして置くと、実をつけてしまい、体力はうばわれます。花がらを取ることで、病害虫予防にもなるそうなので、咲き終えたバラの花がらは、その目的に合った位置で切ってしまいしょう。

開花後に枝を切る位置は様々

では開花させた後の枝は、どの位置(高さ)で切ればいいのでしょう。悩むところですよね。通常、剪定する位置は、たとえば「1番花〜2番花が咲いた枝、半分の位置で切る」がセオリーです。ところが夏や秋の剪定は必ずしもそうじゃなく、目的に合った位置で切ることもあったりします。8月に入ってからの剪定は、8月後半〜9月上旬に夏剪定をひかえているので、枝を長めに残して置く必要があります。

今回わたしは10月上旬に花が咲いたので、うまくいけば年内に、もう一度、開花するかも知れません。まだこのまま花を咲かそうか決めかねています。なるべく葉の数を残す様に切ることは、バラのためには必要な判断となるのでしょう。

バラの新苗の1年目は花を咲かせない方がいいが秋は別

バラの新苗の1年目は、花を咲かせない方が望ましい。その理由は、花を咲かすエネルギーを、株を充実させる方に使うことで、早く立派な木に成長させることが出来るから。なので本来は、一度も花を咲かせない方がいいのでしょう。

ところが秋は別。「花を咲かせることで枝が充実し、冬越えをした枝は、春に良い新芽が出る」そうです。花を咲かせるための養分が残っているのでしょうか。そして挿し木につかう枝も同じ様に、開花した枝や開花後の枝をつかうのは同じ理由によるもの。

冬剪定を考えて枝を切る

出来るだけ葉の数を残して置けば、光合成の量も増えるので、休眠前の蓄えになります。なので10月に剪定する枝は高い位置で切り、なるべく葉をたくさん残すことが望ましとのこと。

そして冬剪定とは、主要な太い枝を残し、余分な枝を切ることです。花が咲いた後の枝を長く残すことで、冬剪定の自由度が広がります。なので短く切ってしまっては後の祭り。

10月でも挿し木できる?

挿し木は5〜7月・9〜10月にできるそうです。実は今回、花を咲かせた理由は、挿し木のラストチャンスに期待したからです。10月に入ってしまったけど、ネットで調べたら、10月でも挿し木できた話を知りました。冬籠に向けて枝を残す方が無難なのか?挿し木するのか?は悩むところです。そんな訳で、バラの新苗を咲かせて、剪定した話に続きます。

>>秋バラの新苗で挿し木|10月上旬に開始

ハリーエドランドとローズオオサカを咲かせてみた

ハリーエドランド編

つぼみの剪定|2022/09/24

当バラは四季咲き性のいハリーエドランド。つぼみが3つあったので、一番大きな真ん中を残して他は切りました。もっと早い段階で切った方がよかったですね。

2022/09/27

つぼみを切ってから3日後に残した蕾が膨らんできました。

2022/10/01

つぼみを覆っていたガクが下に垂れ下がり、花弁が開こうとしています。

2022/10/02

三分咲きでしょうか?葉の色はまだ薄らと赤い色が残っています。この状態では挿し木につかう穂木としてはまだ未熟です。

2022/10/03

7分咲きでしょうか?

他のバラの新苗と同様、当ハリーエドランドも、思う様に葉数が増えませんでした。そして9月に入り気温が下がってきてから、急に枝が伸びています。もっと株の下の方に、葉を充実させたかった。

同年8月25日に、「>>6号鉢から8号鉢へと鉢増し」をしてから1ヶ月8日が経過。鉢底のスリット部分から根が飛び出してきました。年内の鉢増しはしません。

ローズオオサカ編

2022/10/02

当ローズオオサカはハリーエドランドより少し遅れて蕾をつけました。

2022/10/03

翌日の様子。上の画像が朝。下は夕方。蕾を覆っていたガクが剥がれたころの小さな状態が個人的には好きです。「これから咲く!」的に希望が見えます。

2つ並べた全体像。どちらもヒョロヒョロですね。

ローズオオサカの方が根張りがよいです。白根がもっと伸び、地面に張っている様でした。

バラの開花見本と実際に咲いた花を比較|ハリーエドランド・ローズオオサカ

バラの新苗を買ったときに、開花した写真が映るカードが付属されていました。その画像と今回咲いたバラを比較してみましょう。

ハリーエドランド編

花の色について

サンプル画像は薄紫 (パープル)ですが、今回わたしが咲かせた花の色は、どちらかというとピンクに近いです。時間が経つと共に若干パープル色に変化しました。

花の大きさについて

そして「四季咲き中輪」とありますが、わたしはまだ大輪を育てたことがないのでサイズ感は分かりません。中輪とありますが、個人的には大きい印象です。

ローズオオサカ編

花の色について

ローズオオサカの方は、サンプル画像とほぼ同じ色に見えます。ただ外側の花弁に白い線が入っていました。バラの花の色は、新苗のうちや育て方などで変わるそうなので、来年に期待です。

花の大きさについて

そして「四季咲き大輪」と、ありますが、先程の紫の中輪よりも小さかった。薔薇は枝の太さで花のサイズが決まるので、本来はもっと大きく咲くのでしょう。

10月に咲いたバラの花がら切り|秋のバラ剪定

記事の冒頭で書いたけど、花が咲いた後の花がら切りは必要です。さっきも少しふれたけど、今回わたしは、花がら切りをした後の、残った先端部付近をつかって、挿し木しようと考えています。そして新芽は葉腋から(5枚葉のつけ根・脇)から出るので、ある程度枝の太さと5枚葉が先端になる様な位置で剪定することにします。

まだ枝や葉は若く柔らかいので、しっかりと硬くなってから、それぞれ5枚葉がついた枝を、穂木として一本づつ剪定するつもりです。

バラの葉を丸く切る害虫を発見|バラハキリバチの生体

本題とは内容がズレますが、今回紹介した赤いバラの方のローズオオサカの葉が切られていることにお気づきかと思います。犯人は「バラハキリバチ」です。バラハキリバチは、切った葉を巣に持ち帰り、葉を筒状にした中に、花粉や花蜜を入れ、その中に産卵して幼虫を育てるそうです。他のバラに比べてローズオオサカは、葉が柔らかいからなのでしょう。

バラの鉢の土の表面にとまってました。バラハキリバチは基本的に大人しいそうですが、人を刺すこともあるそうなので少し注意が必要。見つけたら殺虫剤で駆除しましょう。わたしは後でハキリバチについて知ったので、この時は見逃し。その後、「>>害虫が嫌う薬剤(オルトランDX顆粒)」を土に撒きました。

そしてカミキリムシを発見。カミキリムシは木の根元に丸い穴を開け、その中に産卵するので、見つけ次第退治しましょう。こちらは殺虫剤を吹き付けて駆除しました。

少し分かりにくいと思いますが、直径1cm以上の丸い穴を開けられます。

密集した葉を剪定

赤いバラのローズオオサカの葉の一部が混み合っていた。風通しと病害虫予防が主な理由です。葉が少なく貴重なので、軽い剪定に留めています。

花がらは花瓶に生けて満開を味わう

薄紫色のハリーエドランドは満開。赤いローズオオサカはまだ9分咲き程度だったので、水を入れた花瓶に入れて、しばし花を堪能。

花の香りを嗅いでみると、「>>前回、花を咲かせたフラゴナール」とはちがい、近づいて嗅がないと香らない程度の香り。紫の方は、フラゴナールと香りが似ていました。特に赤い方は、あまり香らない印象。

3日経過すると、赤い方は早くもしぼんでしまい、紫の方は花持ちがよかったです。品種のせいなのか?満開まで咲かせたからなのか?太い枝から咲いた花だから?なのかは不明です。

今日のMEMO

バラの新苗を購入してから初めて花を咲かせました。バラの用土の配合や、育てる環境のせいなのか?想定したほどの葉の量はつきませんでした。それでも花を咲かせることができたので、これで良しとします。後は病害虫の予防などに気をつけて、このまま様子見です。

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