鉢植えバラの夏バテ対策|涼しい場所を温度計で探す

夏のお手入れ

鉢植えのバラを育てる場合、気をつけたいポイントは、鉢を置く場所です。夏季はとくに注意が必要。置く環境次第ではバラは夏バテすることも。今回の内容は、バラの環境を変えたときの温度、ビフォーアフターなどをお伝えします。

夏バテした鉢植えバラの再生処置

葉が黄色く成長が止まった鉢植えのバラを再生させようと、3倍のサイズの鉢の中に入れてから、それまで置いていた場所から別の場所へと移動させること。ついでに元気な他の鉢も一緒にお引っ越しすることにします。

>>バラの葉が黄色いのは夏バテ?|大きな鉢の中に入れてみた

グリーンプランツが生える地面は最強だった

結論からいうと、今回わたしはアイビーなどの(グリーンプランツ)が生え広がる地べたに鉢を置いてみたところ、思ったよりも地面の温度が低いことを発見。もし庭にそんな環境を持つ人は、緑が生える地べたに鉢植えを置くとよいでしょう。

実は移動した場所とは、移転前の場所から2メートルも離れてません。相変わらず午前中は強い日差しが当たっているし、石やコンクリートの輻射熱の影響もあるはずです。今回わたしは、いま育てるバラの鉢の地中温度などを温度計にて測定。とくに夏バテしたバラの鉢の環境が気になるところです。

温度測定|移転前・家の裏・グリーンエリア

温度測定と当日の気温について

温度測定の方法は、土の表面から1cm程度、温度計を刺して測っています。そして観測当時のお昼の気温は37℃。かなりの高温でした。

移転前|外壁の側にまくら木の環境

バラ鉢植え夏バテ対策|植木鉢とバケツで日陰を作る

まずは移転前の様子。床が石張りなので、まくら木の上に鉢を置き、直射日光を避けるため、水を入れたバケツと植木鉢などをバラの鉢の前に置きました。この状況を温度計で測ってみることに。

※夏バテしたバラの地中温度の撮影を忘れたので、すぐ隣に置いてある、同じ環境で育てる別のバラを代用。

測定結果は40℃。

当バラの鉢の前には水入りのバケツがあるので、鉢の側面に直射日光は当たっていません。にもかかわらずこの温度。それでもバラの葉は青々と。そして、やはり土の表面へのマルチングは必要だと再認識しました。

グリーンプランツエリアに移動後

移動した場所は、移転前と同じく家の壁際。横に2メートルほど移動しただけ。ちがうのは地面に緑が生えいていることです。夏バテバラの地中温度を測定してみましょう。

まずはバラが植っている鉢の外側の鉢の地中温度を測定。

測定結果は37℃。

続いてバラが植っている鉢の地中温度を測定。

結果は34℃。3℃ほど低いようです。そして移動前の地中温度よりも7℃下がりました。

つづいて、鉢を置いた地面(グリーンプランツ内)の温度を測ってみましょう。

結果は何と30℃!

グリーンプランツが生える地中温度は、かなり低いことがわかりました。なので地面からの輻射熱の影響も減り、鉢底への冷却効果も期待できそうです。ちなみにこの場所は家の東南の位置。お昼過ぎくらいまで直射日光が当たる場所。

家の裏側|日陰

つづいて、日中の大半の時間が日陰になる家の裏手へ移動したときの様子をお伝えします。

まくら木の上に置いた温度計のメモリは37℃を指しています。そしてグリーンプランツの足元の温度との差は7℃。家の日陰をもってしても、グリーン効果には勝てませんでした。

ところが同じ場所にあるコンクリート塀の上の高い位置にて温度測定。

結果は32℃。床が砂利のせいか分かりませんが、地面から高い位置の気温は低くい結果とまりました。地べたに置くよりも、鉢は棚などに上げた方がベターです。

最後に、他の植木鉢にて測定。

同じ家の裏手に置いた、土だけを入れた鉢の地中温度は36℃でした。

実験|ペットボトル内の水・石の床に置いた鉢・石の表面温度

試しに石張りの床と、ペットボトルに入った水温などを測定してみましょう。

ペットボトル内の水温

この容器に入っているものは、水に浸したピートモス。

結果は46℃!

気温が高い夏の日中に、鉢植えバラの水やりをする行為とは、熱湯をかける様なもの。やはり気温が低い朝夕の時間帯が必須です。そして、水をたっぷり吸った鉢に、日光が当たりづつけるのは危険なこと。

石の床に置いた鉢

結果は38℃。

石の床の表面温度

つづいて石の表面温度を測ってみることに。

結果は44℃。もっと長い時間放置すれば、更に温度は上がりそうです。わたしは当初、この場所にバラの新苗を置いてましたが、これではバラが夏バテして当然でしたね。

駐車場〜家の壁際〜土の地面|最適な場所を探し移動

バラには好む環境がある

鉢植えのバラを庭に置く場合、どの場所に置いた方がいいのでしょう。バラの生育の良し悪しを決めるのは日照時間・水やりです。1日4時間以上の日照時間は必要ではありますが、夏季は気温の上昇とともに、強い日差しが根鉢を痛めてしまう。そんな矛盾を抱えながらもバラ栽培をするわけです。

庭を転々と移動

わたしは鉢植えのバラを置く場所を転々と移動を繰り返し、これで3度目。最初に置いた所は、床が石張り・鉢の背後にコンクリート塀の場所に置きました。理由は西日や強風が避けられるから。

ところが太陽の輻射熱によって気温の上昇を知りったので、少し離れた家の壁際へと移動。まくら木を敷いたその上にバラの鉢を置き、鉢に直射日光が当たらないような工夫も。でも直射日光や石やコンサートの影響が強いことに気づいたので、今回新たな場所として土の地面へとお引っ越したわけです。

>>【バラの鉢植え】夏の日差しから鉢をガード|家にある物と今直ぐ出来る対策をやってみた

今日のMEMO

今回あらためて、それぞれの環境を温度計をつかって測ってみました。やはり置く場所が大事であることを確認できたことは幸いだと思います。

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