【バラの新苗】シュートのピンチ|苗から成木に育てるために

シュートのピンチ
四季のお手入れ

バラの新苗を購入したままにして置くと、やがてたくさん花が咲いてきます。せっかく咲いた花ですが、そのままだとバラは大きく育ちません。生育不良になってしまうでしょう。

  • いま少しの花を楽しむか?
  • 今後、たくさん咲くように育てるか?

きっと毎年たくさん花を咲かせたいと思うことでしょう。そのために必要な作業が『シュートのピンチ』です。

花を咲かすよりも株づくりを目指そう

なぜ「花を咲かせること」よりも、「株をつくること」が重要なのでしょう。理由は、

  • バラの苗がまだ若い幼木期に、次々と花を咲かせると
  • 花づくりにエネルギーを取られてしまい
  • 結果、株の成長が遅くなってしまうから

そのためには、葉をたくさん増やすことが大事です。そこで必要な作業が、シュートのピンチ。バラのシュート(新しい枝)のピンチ(切る)作業とは、つぼみも摘み取ることになるので、結果的に開が咲くのをおさえられるのです。

シュートのピンチで株を充実させる

シュートのピンチを終えると、その新しい枝はどうなるのでしょう。

  • 切り口の下の葉のわき(葉腋)から新たに芽吹く
  • 芽が枝になり高くなるにつれ、葉の数が増える
  • 葉の数が増えると光合成も多くなる
  • 結果、エネルギーがチャージされ株が充実する
  • 株が大きく成長すれば、花をつけても弱らない

▼以下の画像は、伸びた枝のピンチ後、下の葉のつけ根から芽吹いた様子。

枝の切り口の下のわきから芽吹きました。そしてその後、芽は伸び、葉の数が増えてきます。(赤い葉の部分)

なのでバラ新苗の初期段階で優先すべきは、

  • 花を咲かせない
  • 葉の数を増やすこと

そのために欠かせない作業がシュートのピンチ。株がまだ若いうちは、まだ小さなつぼみの段階で、摘み取ってしまうことです。

今日のMEMO

毎年たくさん綺麗な花を「咲かせつづけ」るポイントがありました。若い苗のうちは、花を咲かすエネルギーを株に使わせず、葉をたくさんつけることに使わせる。そのためにはシュートのピンチが必要な作業。

3年経って成木になるまでは、花を楽しむことよりも、葉の数を増やすことが最優先になってきます。バラ購入のいまは、我慢の時期でした。

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