鉢植えバラの冬剪定|新苗1年目の冬
春になって芽吹く前の冬のこの時期に、冬剪定をすることが、バラに必要不可欠な作業です。この記事を書く今現在わたしはまだバラ栽培1年目なので初の冬越です。購入した書籍やネットの情報を参考に冬剪定作業をすることにします。
この記事の内容は、
- バラの冬剪定について
- バラの系統・品種ごとの冬剪定ついて
- 実際に冬剪定を初挑戦した記録
などをお伝えします。
冬剪定の目的
冬剪定の主な目的は、
- 花数を制限し、良い花を育てる
- 不要な枝を取り除き、株を充実させる
- 株全体の日当たり確保
- 樹形を整える
- 今年来年に向けた枝作り
枝を整理することで、より良い花を咲かせることができるのです。
剪定時期
冬バラの剪定適期は、バラの根が動き出す、1月中旬〜2月中旬のころ。遅くても2月中旬までには終らせて置くとよいそうです。バラは3月に入ると根から水分を吸い上げることで芽吹くので、その前の剪定が望ましい。
「切る枝」「残す枝」を見極める
枝をたくさん付けていると栄養が分散されるので良い花が咲きません。冬剪定は、よい枝を残し、不要な枝を切り、枝数を減らすことがポイント。
■切る枝
- 枯れた枝
- 細く貧弱な枝
- 秋に花をつけなかった枝
- やわらかい枝
これらを切り落とす。
■残す枝
- 秋に花が咲いた枝
- 樹皮が赤く色づいている枝
秋に花が咲いたあと、寒さに当たって赤く色づいた枝は健康な証拠です。
枝を整理|樹形を整える
次に、前年に剪定した位置を基準に高さをそろえて切っていきましょう。もし枝に付いた新芽の条件がよくても、全部の枝の高さがばらばらでは美しくありません。成長したときに、全体的に丸くこんもりした方が見栄えはいいです。
剪定前にバラの系統を知る
そのバラの系統に合った剪定があるそうなので、まずは剪定する対象のバラの系統を確認して置きましょう。
ブッシュローズ(木立ち性)
木立ち性とは自立して立てる樹のこと。
・ハイブリットティーローズ
ハイブリットティーローズとは、四季咲き性。花は大きく、一枝に1〜3輪ほど花を咲かせ、春〜秋まで花を楽しめる系統をいう。樹形=ブッシュローズ。
✓剪定ポイント
花が大きめのハイブリットティーは、おおよそ半分の高さを目安に切る。
・フロリバンダローズ
フロリバンダローズとは、ハイブリットティーローズと同様に四季咲き性。花のサイズが中輪系。樹全体にたくさん付けた花を楽しめる系統です。
✓剪定ポイント
花をたくさんつけるフロリバンダは、枝先から3分の1〜半分の高さを目安に切る。
・ブッシュローズ|ミニバラ
✓剪定ポイント
おおよそ半分の高さを目安に切る。中心はやや高め、外側をやや低めに切る。株が丸く見えるように剪定する。
シュラブローズ
シュラブローズとは「半つる性」のバラ。枝を長く伸ばせば、小型のつるバラとして楽しめる。枝を短く詰めればブッシュローズのように仕立てることもできる系統です。
✓剪定ポイント
半つる性のシュラブローズは、おおよそ半分程度の高さで枝を切る。
つるバラ(クライミングシューズ)
つるバラとはその名の通り、枝がつる性のバラ。伸ばした枝を壁やフェンス誘引し、花を楽しむ系統です。剪定は基本的になし。
※バラそれぞれの樹形・系統によって、剪定法も変わるので事前チェックが必要です。
バラ冬剪定に初挑戦|2023/02/12
今回わたしは、樹形がブッシュローズ。ハイブリットティーローズ・フロリバンダローズ系統のバラの冬剪定に初挑戦してみます。
その前に冬剪定のポイント
今回わたしは冬剪定は初めてだったので、動画サイトをサッと確認したポイントを箇条書き。
- 細い枝、貧弱な枝、枯れた枝は切る
- 幹から伸びた枝、最初の節についた赤い芽の少し上(5mm)で切る
- 芽が向いている方向へと伸びるので、他の枝についた芽との兼ね合いを見極める
- 他の枝と重ならない様に全体的に見て樹形が美しくなることを意識して切る
- 上を向いている芽を残す
- 割り箸よりも細い枝をすべて切る(割り箸よりも太い枝=花が咲く)
- フロリバンダローズはたくさん花を咲かせる様に、細い枝を残してもいい
- ハイブリットティーローズは大輪を咲かせる様に、細い枝は残さない
- 太く立派な枝でも「芽が無い枝」は勇気思って付け根から切る
たくさんポイントがありました。これらを参考にして冬剪定をやってみます。
今回の自分なりのポイント
今回、冬剪定するバラの苗のいくつかは、去年の春に購入した1年生苗ということで、今年花を咲かせるつもりはありません。なので細かい枝は残さなずに、枝は短く強剪定することに。
フロリバンダローズ(四季咲き中輪)
以下の3品種のバラの冬剪定に初挑戦です。
・ハリーエドランド編
割り箸よりも細い枝を切ります。
枝はなるべく短く切るつもりでしたが、新芽の向きが内側だったので、高い位置で切っています。
支柱を抜いて完成。
・フリュイテ編
剪定しやすい様に、最初に支柱を抜いておく。
わたしの場合は、枝を太く株を充実さることを優先したいので、今年の花つきは無視。全体の3分の1に切り詰めることにしました。
左方向に伸びた枝が2つあるので、葉が密集しやすくなると推測。とちらかを切ることに。
丁度いい場所に、上を向いた蕾があったのでカット。
一本の枝がV字に別れた枝の、どちらかを切るか?またはどっちも切るか?迷いましたが、もしかしたら、右側からベーサルシュートが出てきてもいいように、右に出た枝を切って、左の枝を残しています。完成。
・フラゴナール編
6年以上は経過したバラだと記憶しています。当バラは地植えから去年の春先に鉢上げしています。
こちらは全体的に割り箸サイズよりも太いです。
こちらは古く新芽が出ていない枝。去年は花は咲かなかったので、根本からカットします。
全体的に小ぢんまりさせるためと、他の枝とのバランスを取るために、大胆に短く切ることに。
完成。いい感じに剪定できた気がします。
ハイブリットティーローズ(四季咲き大輪)
・ローズオオサカ
長く伸びた方の枝の下の部分に、よい芽が無かったので、この長さになりました。まだ1年生なので、これから枝を育てていくつもりです。
【追記】更に剪定
後日、左側の長い枝を思い切って更に切り詰めました。理由は枝が長すぎるから。そこから芽が伸びます。最終型を想定すると、低い位置にしたから。
新芽は切った位置から下に2つあったけど、一番下の位置につけた芽は赤黒く、見るからに良くない印象だったので、それよりも高い位置につけた芽の上で枝をカット。
ミニバラ
ミニバラのローズフォーエバーもついでに冬剪定。
ミニバラは半分の高さに切るようでしたが、低い位置に新芽が無いこともあり、中心部を高く、外側を低く刈り込むイメージで1cm ほど切りました。
名前が分からないバラ
古い枝から芽は出なかったのでノコギリで切りました。
当バラは去年、地植えから鉢上げしたバラです。庭に植えてあった段階で、風前の灯火でした。細い枝が生えたけど、生きているのがやっとの状態。今年はどうなるのやら。見守っていくことにします。
今日のMEMO
冬剪定は1月中旬〜でしたが、今回は2月中旬とギリギリとなりました。すでに開きかけた蕾もあったので、根から水を吸い上げているのでしょう。今後どうなるのか楽しみです。