黄化したバラと順調なバラの違いとは|夏の鉢植え薔薇
7月に入り、気温が高い日が増えれば葉が黄化することがあります。今年もまた、我が家の鉢バラは黄化しました。そこでの気付きをシェアします。
暑さに弱い品種もある
結論からいうと、暑さに弱い品種が要因で、葉が黄化してしまうことがある。なぜなら同じ環境条件で育てる他のバラは元気だからです。
昔とちがって品種改良で暑さに強い品種も出てきています。ところが、対応してない品種だとしたら、暑さに弱くても不思議ではありません。ではなぜバラは黄化するのでしょうか。
今現在わたしは4つの木立ち性のバラと、1つのつるバラを鉢植えで栽培しています。その内2つの木立ち性のバラが黄化。黄化しなかった2つのバラとの違いについての情報を知りました。
バラは落葉樹
そもそもバラは常緑樹とはちがって落葉樹。なので葉は生え変わる性質がある。新芽が生えた当初は寒い時期です。そして7月の気候は暑い。暑さに対応した葉へと新しく新陳代謝する。そう考える専門家もいました。
もう1つの違いとして、黄化した品種の葉は薄い形状です。それに対して無事な方の葉は比較的に厚みがある。常緑樹の葉の寿命が長い様に、暑さに強いと考えられるでしょう。
黄化しないための対策について
バラは太陽を好む植物ではありますが、温暖化によって日本も異常気象です。鉢植えの植物にとって劣悪な環境でしょう。なので試験的に全部の鉢植えバラを半日陰の場所になる、シンボルツリーの木漏れ日の下へ移しました。つまり、成長よりも現状維持です。
根腐れよりも水切れに注意
直射日光が当たる環境で育ていた去年までとは違って、半日陰の場所は水が乾きにくい。そして「土に水が残っているうちに水やりをすると根の育ちが悪い」といわれています。でも夏は別の話し。直射日光が当たらない場所であっても空気は暑いから。
今回の黄化の引き金になった原因の1つとして考えられることは、6月下旬に葉の色が薄くなるまで、水やりを一日置きのペースで続けていたことです。土の表面や鉢底のスリットから見える土が乾ききってから水やりをする方法によって、根を痛めてしまったのでしょう。もっと早い段階で毎日水やりをすれば良かったのかも知れません。
病気による黄化ではない
わたしは今年から10日に一度のペースでバラの消毒を継続中です。そのかいあって、黒点病などの病気による葉の黄化は防げている。そこで、葉がダメになった過去と、今回の黄化との違いを画像で比較してみましょう。
上の画像は、黒点病から葉が枯れてしまった、去年のフリュイテ。
続いてこちらは今年のフリュイテ。葉の色が徐々に黄色くなって茶色に変わっています。
黄化してもバラは再生する
一度葉が黄化しても、時期がくればまた再生します。
当フリュイテは毎年、葉の黄化で坊主です。>>その都度、対応してきましたが枯れることはありません。来年は別の対策をするつもりです。約一月で再生開始です。
葉の一部枯れたバラの水やりについて
今年も葉の一部が枯れているバラがありました。水やりを控えるべきか悩みましたが、わたしはまだ明らかに鉢内に水がある状態でも、毎朝、欠かさず水やりをしました。理由は、水切れをしないため。多い方がましだから。
ローズオオサカは、一部の葉が枯れてしまっています。でも他の葉が補って、何とか立ち直った様です。
害虫による葉の変色も
それと、葉の色が薄くなった原因として、バラゾウムシという害虫に葉の溶液を吸い取られる可能性もあるので、害虫予防も必要です。
夕立・スコールの雨量に注意
水やりについて、もう1つ、大事な話しをして置きましょう。それは、降雨についてです。雨が降ると土の表面は湿ります。だからといって安心してはいけません。なぜなら濡れているのは土の表面だけで、中まで水が浸透しているとは限らないから。
実際わたしは、夕立や、日中のスコールがあった日の翌朝に水やりをしてみると、鉢底から水が流れ出るまで、一定の時間がかかりました。もし水が足りているのなら、もっと速いタイミングで水は流れ出ます。「乾いた土が水を吸っていた」といえるでしょう。
なので、雨が直接当たる場所で、長雨の条件は別として、直接雨に当たらない場所で、短時間の雨のケースでは、水やりをして置く方が無難です。
今日のMEMO
とにかく夏の鉢植えバラは水を切らさないことが必須です。私事ではありますが、毎年、葉が黄化してしまうフリュイテの黄化を止めることが出来なかった。まだ予防対策はいくつかあるので、来年はそのアイディアをやってみることにします。そして暑さに強い品種選びも検討したいものです。
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