鉢植えのバラを石張りの床に置くのは危険
鉢植えのバラにとって、もっとも致命的なことは水切れです。そしてバラは陽性植物なので日光が必要です。でもその反面、暑さに弱い植物です。更に日本の夏の気候は、かなり暑い。
そこに加えて、もし石張りの床にバラの鉢を置くとしたら、バラはどうなってしまうのか。当然、元気がなくなってしまうはず。この記事を書く今現在わたしは、バラの過ごしやすい環境を模索中。
6月上旬〜7月上旬の記録です。
バラの鉢をどこに置くべきか迷走
当初わたしは購入したバラの新苗を鉢増し後、建物の東側にあるブロック塀のすぐそばの、石張りの地べたに置きました。
- 1日の半分以上の時間は日向
- 家の影によって、西日を避けられる
- 水道が近くにある
- 芝生・生垣・植木から遠い場所=害虫対策
- バラを撮影しやすい位置
などのメリットがあるからです。そんな中、バラにとって「輻射熱」がバラに悪影響があることを知りました。
石張り+コンクリート塀の輻射熱を避ける
わたしは常に家にいるわけではありません。なのでなるべく鉢の水分を失うことを避けるための対策を考える必要がありました。
- 鉢の下に枕木(まくらぎ)を敷く
- 直射日光が当たる時間調整
実際にこの2つを試してみました。
1. 鉢の下に枕木を敷く|場所はブロック塀の近く
まずは、強い日差しを受けた石張りの熱が、鉢底へ伝わることを避けるため、枕木を置いたその上に鉢を乗せました。
これで、床からの熱をさえぎることは出来たはず。ところが、この記事を書いたのは2022年。梅雨が6月下旬に開けた年。空梅雨のせいもあり、連日猛暑続き。早朝だというのに、太陽の強い日差しを受けた鉢は熱くなっている状態です。
お昼になると土の表面は干上がってしまいカラカラ。鉢底の赤玉土も水切れしています。
枕木をつかって1ヶ月後|葉が枯れ出した
まくらぎの上にバラの鉢を置いてから約1ヶ月経ちました。
ローズオオサカは、緑だった葉の色が薄緑色になったり、黄色く変色し、枯れてしまう葉も出る始末。購入してから新たに生えてきた若い葉が薄緑色になった部分も。
ハリーエドランドは、購入当時からついていた葉の色は濃く厚みがあります。
一番ひどい状態なのはフリュイテ。
フリュイテはうどんこ病にかかったり、ダメージを受けました。
この画像を撮影した当時、この黄色く枯れた症状や、葉の中心部が黒く変色した症状を、何らかの病気によるものだと思っていました。けど最近新たな情報を知りました。それは、「暑さの影響でも葉が黒くなる」ことです。
たしかにわたしは病害虫対策として、薬剤をスプレーしたり、顆粒の薬剤を土に撒いています。もし「暑さ」による「熱」の影響だとしたら、辻褄が合いそうです。
そんな訳で本日、ブロック塀の側に置いていた鉢達を、別の場所に移動することにします。
2. 直射日光に当たる時間を減らす
続いて、「直射日光を浴びる時間を減らそう」と考えて、お昼前の時間のころに、日が当たらない場所へと移しました。
場所は同じ駐車場エリアの家の壁側。
相変わらず地面は石張りですが、ブロック塀よりは輻射熱が低いことを期待。
床だけじゃなく鉢の背後にも枕木を設置。基礎部分からの輻射熱をカット。もしこの場所でもダメだとしたら、次の行動に移るつもりです。
バラの体力を消耗させないように
新苗は購入してから3年の間は、花を咲かすことよりも、
- 葉の数を増やすこと
- 樹形をつくること
- 株を充実させること
が優先です。
フリュイテの1回目のつぼみのピンチから、次のつぼみがふくらんできたので、穂先を摘みました。とりあえずこの場所で様子を見ることにします。
今日のMEMO
購入したバラの書籍・ネットの情報によると、「夏場は日に3度の水やりをすることもある」といっていました。ところがわたしは外で仕事をする人なので、バラが水を求める時間に水やりは出来ません。なので日照時間よりも「水切れを防ぐ」ため、別の場所へと移動したというわけです。
これからもバラにとって過ごしやすい環境作りにはみたいと思います。
▼続きの記事