バラの鉢植え台風対策|移動・倒さずその場所で耐える
バラの新苗の枝はまだ柔らかく丈夫ではありません。台風の強風が心配です。台風対策は色々とありますが、今回のわたしの場合において、最善を尽くした方法をシェアします。
結論からいうと、地面に刺した支柱と枝を紐で縛る方法です。「8の字結び」について解説しています。
一般的な台風対策ができない事情
鉢植えの台風対策として知られている対処法は、「鉢植えを鉢ごと横倒しにすること」や「風の当たらない場所へと移動させること」です。最初から鉢を横に倒すことで強風で倒れたときの被害を防げるし、室内に取り込めば安心です。でも室内にバラを置く場所がないケースもあるし、鉢を横倒しにすれば土がこぼれ出たり、枝葉が地面に触れてしまうリスクもでてきます。
>>今回わたしが配合したバラの用土は赤玉土(小粒)がメインです。横にすると中身がこぼれすい状態。5月下旬に新苗の鉢増しからもうすぐ3ヶ月。たしかに土も固まってはきてますが、枝葉のダメージも心配なのでバラを横倒しする気が進みません。別の方法で対応することにします。
「支柱」で強風から若い枝を守る
タイトルの通り、「支柱」をつかって強風から枝を守ることにしました。そして当バラの鉢植えは、暑さ対策用にまくら木で囲ってあるので、鉢が倒れたり飛ばされることはほぼ無い状況です。心配なのは今年に生えたシュートです。まだやわらかいので折れる可能性大。支柱をつかって枝を支えれば強風に耐えられると考えました。そう思った理由は、家庭菜園で栽培する若い苗も、この方法を使っていたからです。
支柱を土に刺し「枝と支柱」を「ひも」で結ぶ
では実際にやってみることにします。
まずは「風から守りたい枝」と「支柱」が交差するように地面へ支柱を突き刺します。次に支柱と枝が交差した場所をひも結びます。(画像のオレンジ色の囲みの部分)
画像を見てお気づきかと思いますが、主要の枝には元々支柱が刺さしてあり、幹と固定されています。
支柱は1メートルくらの長さの物を使用。簡易的ではありますが、在ると無いとでは雲泥の差。もし枝が折れたとしても、支柱と結んだ穂先の部分だけなので根本の方は守れるはず。それと鉢植えは「まくら木」で固定してあるので、ほぼ風に飛ばされる心配はありません。では枝と支柱の結び方が特殊なので説明しましょう。
支柱と枝は「8の字結び」で繋ぐ|枝に優しく傷つけない方法
八の字結びのメリットは、枝とひもの間に空間ができるので枝を締めつけず、優しく枝を支えられること。
▲完成した様子。こんな風に結びます。
まずは麻ヒモを用意して20センチくらいにカットします。短すぎるとやりづらいです。麻ヒモは100円ショップでも売っています。
最初は「枝」に対して紐を回します。ポイントは、紐は枝に締め付けず、離し過ぎずに空間をつくること。竹が強いのは「しなる」から。風の力を逃すため、少し枝が動きやすくします。
- 枝に紐を回したら、枝を支点にひもの長さを同一にする
- 枝に回したヒモを手前でクロス(交差)させる
- 紐の長さに余裕があれば2・3回ひもをねじる
これで枝の方は完成です。
次は「紐を支柱に結ぶ」工程です。この状況を真上から見ると「数字の8の字」に見えるので8の字結びというそうです。
そのまま結ぶよりも、何周か支柱に紐を巻いてから縛った方が解けにくく仕上がります。ぐるぐると巻きましょう。両方のヒモを同じ長さで、それぞれ別方向から紐がクロスする様に巻きつけます。最後にゲンコツ結びで完成です。
麻ヒモは水で濡らすと固くしまってほどけにくいので、水で濡らしてから縛るのもオススメです。
支柱があれば強風が起きてもずっと安心
今回の支柱作戦は台風対策でした。台風は一過性なので翌日には取り払いやすくすることも場合によっては必要なのでしょう。けどもしその場所で鉢植えのバラをずっと育てるのなら、「普段の強風対策」として支柱は使えます。枝を支柱にしばれば、ずっと安心でいられるのです。
今日のMEMO
今回わたしは家庭菜園用に買った支柱を直接地面に刺す使い方をしました。支柱はそれなりの太さがあるので、強風から枝を守ってくれました。その反面、鉢を移動できない側面があります。次は鉢を移動できるよう、細い支柱かバラ用を購入し、鉢に刺してみようと思います。