オールドローズ・モダンローズの違い|日本の気候で育てる
栽培の基礎
バラには古典的なオールドローズと、品種が豊富なモダンローズがあり、日本の暑さへの強さや育てやすさはそれぞれ異なります。本記事では、その特徴と日本で人気の育てやすい品種を簡潔に紹介します。※記事中の画像と記事内容は無関係です。
オールドローズ(Old Rose / Old Garden Rose)

◆ 特徴
- 1867年以前から育てられていた伝統的なバラ
- ロマンチックで 香りが非常に強い
- 花色は ソフトなピンク・白・紫 が多い
- 多くが 一季咲き(春のみ咲く)
- 枝がしなやかで、ブッシュやつる状に育ちやすい
- 病害虫に強い系統が多い
- 暑さはやや苦手なものもあるが、耐陰性が高め
◆ 日本の暑さにも比較的強いオールドローズ例
- ロサ・ムルティフローラ(ノイバラ)
└ 日本原産で強健、台木にも使われる - デュシェス・ド・ブラバン
└ 高温に強く、花もよくつく - マダム・アルフレッド・キャリエール
└ 半日陰でもよく咲く・樹勢が強い
モダンローズ(Modern Rose)

◆ 特徴
- 1867年以降に育成された新しい品種群
- 四季咲き性が強く 春〜秋まで繰り返し咲く
- 色が豊富(赤・黄・オレンジ・紫・複色など)
- 花形が洗練され、大輪で豪華
- 香りは薄め〜強香まで幅広い
- 一部は黒星病やうどん粉病に弱い
- 暑さ・多湿に弱い品種もあるが、近年は改良で 強健品種が増加
◆ 日本で人気 & 暑さに比較的強いモダンローズ品種

- アイスバーグ(FL)
└ 世界的名花。耐病性◎、四季咲き - ピエール・ド・ロンサール(CL)
└ つるバラの王道。暑さにも比較的強い - アンジェラ(CL)
└ 花つき抜群・病気に強い - レイニーブルー(CL)
└ 夏も咲きやすい藤色の人気品種 - ノックアウトシリーズ(Shrub)
└ 最強レベルの耐病性。初心者向け - ロサオリエンティス(河本バラ園)
└ 日本の暑さを前提に育種された品種多数
(例:**シャリマー、ブルーグレー系の“カミーユ”**など)
日本(高温多湿)で育てるポイント

◆ 暑さに強い傾向のあるタイプ
- シュラブローズ(木立より強健)
- つるバラ(枝が太り、暑さに負けにくい)
- 花弁数が少なめ(熱で花が開きやすい)
- 植物体が大きいほど暑さに強くなる
◆ 手入れのコツ
- 夏は花を小まめに摘む → 栄養消耗を減らす
- 西日を避ける → 半日陰も可
- マルチングで株元温度を下げる
- 風通し重視 → 黒星病対策
日本の高温多湿で育てる「総合アドバイス」

■ 育てやすい環境を作るポイント
- 風通し最優先(黒星病対策)
- 西日を避ける(午後の熱ストレス回避)
- 株元マルチング(乾燥&根の温度上昇を防ぐ)
- 花後の早めの切り戻し(夏バテさせない)
■ 暑さに強い特徴
- 花弁数が少なめ
- シュラブやつるバラ
- 体力がある中大輪の株
「初心者向け・日本で育てやすい」おすすめ3選

① アイスバーグ(FL)
→ トップクラスの育てやすさ・四季咲き
② アンジェラ(つる)
→ とにかく花が途切れず咲く
③ ロサオリエンティスの強健シリーズ
→ 日本の気候に最適化された品種が多い
日本(高温多湿)での 育てやすさランク(総合)

◎:とても育てやすい
- アイスバーグ(FL)
- アンジェラ(つる)
- ノックアウトシリーズ(Shrub)
- ロサオリエンティスの強健シリーズ(日本育種)
○:育てやすい
- ピエール・ド・ロンサール(つる)
- デュシェス・ド・ブラバン(オールド)
- マダム・アルフレッド・キャリエール(半つる)
△:環境調整すれば育てやすい
- レイニーブルー(つる)
- オールドローズ系の一部のダマスク・ガリカ系(暑さに弱め)
オールドローズ vs モダンローズ 比較表
| 項目 | オールドローズ(Old Rose) | モダンローズ(Modern Rose) |
|---|---|---|
| 起源 | 1867年以前 | 1867年以降 |
| 咲き方 | 一季咲きが多い | 四季咲きが多い(春〜秋) |
| 香り | とても強い | 品種により強香〜中香 |
| 花形 | カップ咲き・ロマンチック | 剣弁高芯・大輪・華やか |
| 花色 | ピンク・白・紫が中心 | 赤・黄色・オレンジ・複色など豊富 |
| 生育 | 枝がしなやか・強健 | 樹形多様。耐病性は品種次第 |
| 暑さ | やや弱いが陰に強い | 改良で暑さに強い品種多数 |
| 初心者適正 | 中級〜上級 | 初心者向け多数あり |
今日のMEMO
バラ選びは種類を知るほど楽しさが広がります。あなたの環境に合う一株が見つかりますように。育てながら気づいたことがあれば、ぜひ次のバラ選びにも役立ててみてください。


