バラの土作り|保水性・排水性に的した鉱物は?

栽培の基礎
バーミキュライト、パーライト、ゼオライト、珪酸塩白土は、いずれも植物の栽培に使われる土壌改良材や鉢植え用のメディアとして広く使用されています。それぞれの特性とバラ栽培に適しているものを簡単に説明します。
バラ栽培に適した鉱物は2つの組み合わせ

その結論からいうと以下の通りです。
- パーライト + バーミキュライト
- パーライト + ゼオライト
それぞれ2種類を組み合わせて使うことでした。では詳しく見ていきましょう。
1. バーミキュライト

特徴
- 軽量で保水性が高い。
- 空気保持性もあるため、根の呼吸を助ける。
- pHが中性で、植物に優しい。
- 高温で膨張した鉱物なので、衛生的で無菌に近い状態。
バラ栽培に適しているか
- 保水性が高いので、水やりの頻度を少なくしたい場合や乾燥しやすい環境では便利ですが、過湿になると根腐れの原因になりやすい。
- バラには適度な排水性と通気性が必要なので、単体で使うのではなく、他の土壌改良材と混ぜて使うのが一般的です。
2. パーライト

特徴
- 非常に軽く、通気性が高い。
- 水分保持力はバーミキュライトほどではないが、十分に良好。
- pHはややアルカリ性で、通気性と排水性を向上させる。
バラ栽培に適しているか
- 排水性を重視するバラ栽培に適しています。
- 乾燥しやすいので、水やりには注意が必要ですが、根腐れのリスクを減らすためには良い選択です。
- バラのような乾燥を好む植物に適していますが、土壌の保水性を考慮して、他の改良材(例えば、ピートモスや腐葉土)と混ぜて使用するのが望ましいです。
3. ゼオライト

特徴
- 微細な孔が多く、水分や栄養分を保持する能力が高い。
- 吸着力が強く、有害物質やアンモニアを除去する効果もある。
- pHは中性から弱酸性で、バラに優しい。
バラ栽培に適しているか
- 栄養素保持能力が高いため、栽培に必要な栄養分を安定して供給するのに役立ちます。
- 排水性や通気性の面ではパーライトやバーミキュライトにやや劣りますが、栄養分の管理が大切なバラにとっては良い改良材の一つです。
- ゼオライトを混ぜることで、バラの栄養管理がしやすくなります。
4. 珪酸塩白土(ケイサンエンハクド)

特徴
- ミネラルを豊富に含み、土壌改良効果が高い。
- 土壌のpHを調整し、酸性土壌を改善する効果がある。
- 排水性を改善し、根の呼吸を助ける。
バラ栽培に適しているか
- 珪酸塩白土は土壌の改善に優れていますが、バラ栽培には他の改良材と組み合わせて使用するのが効果的です。
- バラにとっては、ややアルカリ性の土壌が好まれるため、酸性土壌を中和するために使うことが有効です。
バラ栽培に適するものは?

バラの栽培には、排水性と通気性が重要です。過湿や水はけが悪いと、根腐れを引き起こす原因となります。そのため、以下の改良材を使うのが理想的です:
- パーライト:排水性を高めるために最も適しています。水分を保持する能力は低めなので、バラが根腐れするリスクを減らすことができます。
- バーミキュライト(他の改良材と組み合わせる):保水性が高いので、乾燥しやすい環境では有効ですが、単独では過湿になりやすいため、混ぜて使用するのがベターです。
- ゼオライト:栄養保持能力が高いため、土壌改良の一環として使用すると良いですが、排水性も確保する必要があります。
最適な組み合わせは、「パーライト + バーミキュライト」や「パーライト + ゼオライト」といった形がバラ栽培に適しています。
今日のMEMO
自分が育てるバラの品種や状況に合わせて、パーライト・バーミキュライト・ゼオライト・それぞれの特徴を活かし、元気なバラを育てていきましょう。